世界的に二酸化炭素が問題視されています。航空機や自動車の利用を避ける人までいます。しかし二酸化炭素を排出するものは機械だけではありません。
地球上には数十億の人間が存在します。人間自体もエネルギーを消費して膨大な量の二酸化炭素を排出しているのです。
目次
肥満は二酸化炭素増加につながる
食品は二酸化炭素の素
世界の肥満人口は22億人に達しているといわれています。人類の3分の1が肥満傾向にあり増える一方です。
動物は体型を維持するためにカロリー消費します。体重が増えるほど必要なカロリーも増加します。肥満で大きくなった体はより多くのカロリーを必要とするのです。食べれば食べるほどより多くのカロリーを消費して二酸化炭素を排出することになるのです。
かつて肉はぜいたく品でした。ぜいたく品が簡単に手に入るということはそれだけぜいたくな生活をしているということです。現代では家畜のためにわざわざ穀物を栽培して与えています。非常にぜいたくです。穀物を与えて育てた肉を食べるということは大量の穀物を消費するのと同じことなのです。
現在の人類は過剰に食べたり穀物で育てた肉を消費することで膨大な量の二酸化炭素を排出しているのです。
体重増加で輸送コストが上がり二酸化炭素が増加
乗り物は重量が増えるほど燃費が悪化します。自動車に余計な荷物を乗せれば余分にガソリンを消費します。それと同様に体重が増えた人間を輸送するにはより多くのエネルギーが必要です。その分二酸化炭素の増加につながります。電気で動いていればエコというのは間違いです。多くのエネルギーを消費すればエコとはいえません。
肥満が増えるということはより多くの食料とエネルギーを消費して二酸化炭素の増加につながるのです。
貧困対策で二酸化炭素削減
途上国といえば食料が不足しているというイメージではないでしょうか。しかし現在では先進国より肥満が激増しています。さらに先進国でも肥満が増加する一方です。
肥満の多い国では貧困層ほど肥満の傾向があります。安価で高カロリーな食事をとることで肥満が増加するのです。
肥満が増えるほど二酸化炭素の排出量は増加します。人間が呼吸を止めるわけにはいきません。できることは食事を改善することです。
栄養バランスの取れた食事を適量とるようにすれば肥満対策にもなるうえに二酸化炭素削減にもつながります。そのためには貧困対策が必要です。
22億人のポテトチップ1年分のカロリーは?

現在日本で一般的に売られているポテトチップス(60g)1袋がおよそ330kcalです。間食をしたり毎食多めに食べるだけで簡単にその程度のカロリーに達してしまいます。22億人が1年間毎日消費したらどれほどのカロリーになるでしょうか。
22億のポテトチップス1年分を原油に換算
※食品の熱量と原油を単純に比較することはできません。あくまでも参考程度の数字です。
22億人のポテトチップス1年分のカロリーを原油に換算すると
289億7735万リットル
膨大な量だということがわかります。しかしちょっとイメージがしずらいです。
東京ドームに換算
わかりやすく東京ドームに換算してみます。
東京ドームの体積:124万m3(12億4000万リットル)
289億7735万 ÷ 12億4000万 = 23.4
22億のポテトチップス1年分の原油を東京ドームに換算すると
東京ドーム 23.4個分
たった1袋のポテトチップスですが22億人が1年間消費すると膨大な量になることがわかります。
ここで計算したのは日本製のポテトチップスを例にした控えめな数字です。世界ではさらに多くのカロリーが消費されています。場合によっては2倍、3倍、それ以上かもしれません。莫大な量のエネルギーが過剰に消費され二酸化炭素の原因になっているのです。
おわりに
地球環境を憂慮するなら貧困対策が必須です。食料を過剰生産するために膨大な量のエネルギーが消費されています。生産された食料を消費すれば二酸化炭素になります。
世界規模で温暖化対策と称して兆円規模の資金が投入されています。しかし貧困対策に使われるという話は聞きません。しかも具体的になにに使われているのかもわかりません。二酸化炭素削減をするならまずは貧困対策ではないでしょうか。