【環境汚染】サラサラの油でも排水溝に流してはいけない!




油と薬剤を混ぜるとサラサラになり排水溝に捨てることができるという商品があります。日本人はよく揚げ物をしますが必ず出るものが廃油です。その処分に困っているという人には朗報というわけです。しかしこの商品には重大な問題があります。環境汚染につながるものだからです。

サラサラになっても油が消えるわけではない

油がサラサラになるのは界面活性剤の働きによるものです。界面活性剤の効果で水と油が結びつき油が消えたように見えます。しかし油が分解されたわけではないので存在しています。もちろん油のカロリーも残っています。米の研ぎ汁とは比較にならないほどの高カロリーです。排水口に流せば河川や海洋を富栄養化して環境汚染の原因となります。

 

界面活性剤とはなにか

界面を一言で説明すると境界です。物質にはあらゆるものに境界があります。服と人体にも境界があります。椅子に座ったときにも境界があります。これが界面です。もし界面がなければ人間の体は服や椅子に張り付きます。他の物質も同様です。界面があるため互いがくっつかずにすんでいるのです。

界面活性剤は異なる物質同士をつなぐ働きを持っています。油と水は本来混ざるものではありません。どんなに撹拌してもすぐに分離します。界面活性剤を使用することで油と水を結合させることができます。こうして油が一見サラサラな状態になります。

排水口に油を捨てると環境汚染の原因に

赤潮という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。ニュースで報道されていることもあります。赤潮は河川や海洋で発生します。赤潮が発生すると水産物に深刻なダメージが出る場合があります。

赤潮の原因は水中の富栄養化です。大量の養分を含んだ汚水が河川や海洋に流れ込み、それをエサにプランクトンが繁殖します。水中の養分が増えるほどプランクトンは大量に発生します。

爆発的に発生したプランクトンは呼吸により水中の酸素を大量に消費します。水中の酸素濃度が低下すると魚介類が酸欠状態に陥ります。その結果、海中の生物が大量に死滅するのです。養殖場があれば壊滅的被害を受けます。

まとめ

排水口に流した油はパイプを詰まらせる原因になります。しかし被害はそれだけではありません。もっと広い視野で考えると環境問題にたどり着きます。河川や海洋の富栄養化につながり、赤潮の原因となり、漁業に被害を及ぼす可能性があるのです。排水溝に油を捨てるのは絶対にNGです。