動画を撮影したときに余計なものが映ってしまった。
画面がブレているシーンがあり見苦しい。
そんなときには編集してカットしたくなるかもしれません。
でも、動画の編集なんて難しそうですね。
ソフトを買っても使いこなせずに無駄になってしまうかもしれない。
そんな理由から、興味はあるけど躊躇している、という方がいるのではないでしょうか。
心配はいりません。フリーソフトを使えば無料で動画編集をすることができます。
しかも複雑な操作を覚える必要はありません。
さらに無劣化で編集することも可能です。
目次
なぜ動画を編集すると画質が劣化するのか
MP4やAVIなどの動画は、JPEGと同様に非可逆圧縮の形式で記録されています。
膨大なデータ量を「圧縮=劣化」させることでデータの容量を節約しています。
JPEG画像を編集して保存したら画質が落ちてしまった。そんな経験はないでしょうか。
非可逆圧形式のデータは、圧縮をくり返すほど劣化していきます。
動画も同様です、編集をして再圧縮をすれば画質は劣化します。
劣化するといっても気にならない程度かもしれませんが、せっかく撮影した動画なら、なるべく画質を維持しておきたいですね。
画質を劣化させずに動画を編集する方法
動画の場合は劣化させずに編集する手段があります。
キーフレーム間をカットするという方法で、無劣化の動画編集が可能になります。
キーフレームは動画の種類によりますが、だいたい1秒間隔だと考えてください。
そのため、0.1秒だけカットしたいという編集には不向きです。
無劣化で動画を編集する場合はやや大雑把なものになります。
しかしその分、簡単に編集することができるようになります。
使用するソフト:Avidemux
Avidemux (公式サイトのダウンロードページが開きます)
この記事を書いた時点での最新バージョンは2.71です。
対応OS
Windows Vista/7/8/8.1/10
Mac OS X
Linux
PC-BSD

ダウンロードページのリンクをクリックしてプログラムをダウンロードします。
64bit版と32bit版のどちらをダウンロードすればいいのかわからない場合は、32bit版をダウンロードします。
公式サイトのリンクからダウンロードできない場合は、
このページからダウンロードします。

対応OSとAvidemuxのバージョンを確認してリンクをクリックするとダウンロードができます。
※上記の画像はWindowsの場合です。
日本語化パッチを入手
Avidemuxは英語版(デフォルトで一部日本語表記されます)なので、日本語言語ファイル(パッチ)を入手します。

Avidemuxと同一のバージョンの日本語化パッチをダウンロードします。
※画像は現時点で最新のバージョン2.71の場合です。
日本語言語ファイル(パッチ)のインストール方法
ダンロードした「Avidemux_v2.7.1jp.zip」を解凍するとフォルダ内に、
avidemux_ja.qm
ReadMe.txt
の2つのファイルがあります。
インストール方法はReadMe.txtに従って行います。
「avidemux_ja.qm」をAvidemuxをインストールしたフォルダに上書きコピーします。
32bit版
C:\Program Files (x86)\Avidemux 2.7 – 32 bits\qt5\i18n\
64bit版
C:\Program Files\Avidemux 2.7 – 64 bits\qt5\i18n\
※Windows版の場合です
これでAvidemuxの日本語化が終了しました。
Avidemuxの基本的な操作方法
動画ファイルを読み込む方法

ファイル → 開く から動画ファイルを指定して読み込みます。
または、ファイルをAvidemuxのウィンドウに動画ファイルをドロップします。
読み込んだファイルを非表示にしたい場合は、ファイル → 閉じる を選択します。
動画の編集
キーフレームを利用した編集方法(無劣化の動画編集)

「再生/停止」ボタンをクリックするか「シークバー」をスライドさせて、編集したい部分のおおよその開始位置を表示します。

「前のキーフレームに移動」ボタンと「次のキーフレームに移動」ボタンで、動画の表示位置を調整します。

「先頭フレームに移動」ボタンと「末尾フレームに移動」ボタンで、動画の先頭と末尾に表示位置を設定できます。

編集する開始位置が決まったら、「開始マーカーをセット」ボタンをクリックします。

同様に終了位置を決めて、「終了マーカーをセット」ボタンをクリックします。

これで編集する範囲が指定されました。
開始位置と終了位置を変えたい場合は、表示位置を移動させて再びマーカーをセットします。
マーカーを消したい場合は、編集 → マーカーをリセット します。
編集位置が確定したら、編集 → 削除 か キーボードのDelete(Del)キーを押して、指定した範囲をカットします。
通常の編集方法(画質が劣化するが細かい編集が可能)

「再生/停止」ボタンをクリックするか「シークバー」をスライドさせて、編集したい部分のおおよその開始位置を表示します。

「前のフレームに移動」ボタンと「次のフレームに移動」ボタンで表示位置を微調整できます。

「先頭フレームに移動」ボタンと「末尾フレームに移動」ボタンで、動画の先頭と末尾に表示位置を設定できます。

編集する開始位置が決まったら、「開始マーカーをセット」ボタンをクリックします。

同様に終了位置を決めて、「終了マーカーをセット」ボタンをクリックします。

これで編集する範囲が指定されました。
開始位置と終了位置を変えたい場合は、表示位置を移動させて再びマーカーをセットします。
マーカーを消したい場合は、編集 → マーカーをリセット します。
編集位置が確定したら、編集 → 削除 か キーボードのDelete(Del)キーを押して、指定した範囲をカットします。
ファイルの保存
ファイルを保存する場合は、基本的には元ファイルと同じ動画形式で保存します。

動画形式がわからない場合は、タイトルバーに表示されているファイル名の拡張子を確認します。
出力形式のプルダウンメニューをクリックして、いずれかの動画形式を選択します。
この動画の場合は「MP4 Muxer」を選択します。
ファイル → 保存 から、元のファイル名と被らないようにファイル名を入力して保存します。
説明は少し長めになりましたが、操作方法を覚えればわずか数分で編集が可能になります。
簡単に動画の編集をやってみたいという方は参考にしてみてください。