人間の1日に必要なタンパク質の量は、体重1kgあたり約1gです。日本人の成人男性なら60g、女性なら50gのタンパク質が必要になります。
スポーツをしたり肉体労働をする人はさらに多くのタンパク質が必要になります。
肉や魚を多く食べるという人ではない限りタンパク質は不足しがちです。ダイエットをしたり1日に2食で生活している人はさらにタンパク質が不足します。
タンパク質が不足すると体中に悪影響が現れます。肌だけではなく髪や骨にも影響が出ます。美容や健康のためにやっていることが逆効果になっている場合があります。
1日に2食や1食の生活をしている人がいますが、確実にタンパク質が足りていません。体を構成する素材が不足しているのに健康を維持できるというのは考えにくい話です。気づかないうちに骨や筋肉が弱まっている可能性があります。
タンパク質の摂取にはアミノ酸スコアが重要
タンパク質ならなにを食べても効果があるというわけではありません。アミノ酸スコアの高い食品を食べる必要があります。穀物にもタンパク質は含まれていますが、アミノ酸スコアが高くはありません。ご飯や麺類を食べてもタンパク質が足りていない可能性があります。
効率よくタンパク質を摂取するためには、アミノ酸スコアが100に近い食品を食べる必要があります。
アミノ酸スコアが100の食品
・肉類
・魚介類
・卵
・牛乳
・大豆(納豆、豆腐)
こういった食品を意識的に食べることで、タンパク質の不足を避けることができます。
卵でタンパク質を補うにはどれくらい必要か
低価格で手に入る良質なタンパク質といえば卵です。
卵L玉(全卵60g)には7.2グラムのタンパク質が含まれています。
体重60kgの人間が卵(L玉)のみでタンパク質を補おうとすると、1日に8個を食べる必要があります。ずいぶんな量です。
タンパク質不足にならないようにするためには、意識して摂取する必要があるのです。