よく見かけるあの花の正体

4月から5月にかけてよく咲いているこの花。

気に留めたことはなくても、きっと見覚えはあるはずです。

その名は『ナガミヒナゲシ』

ケシ科の植物です。

注意して見ると、空き地はもちろんのこと街路樹の根本やアスファルトのすき間まで、土がある場所ならいたるところに生えています。

庭のある家に住んでいる方なら見てください。きっと庭にも生えているはずです。

一見きれいな花だし、生えていたからといって害はないのでは? と思うかもしれません。

しかしこの植物は、ただの雑草ではありません。外来種なうえに爆発的な繁殖力を持っているのです。

驚異の繁殖力

ナガミヒナゲシは1961年に初めて東京で見つかりました。それ以前には日本に存在していなかった植物です。

それが半世紀足らずで日本の沖縄と青森を除くほぼ全土に広まりました。

ナガミヒナゲシは根と葉から他の植物の成長を抑制する物質を出します。これをアレロパシーといいます。こうして他の植物の育成を妨害しつつ、自分たちの勢力を拡大しているのです。

ナガミヒナゲシの実

花が散ると果実が残ります。その中には1000~2000個の砂粒大の種が入っています。
そしてそれらが周囲に飛散するのです。

これがナガミヒナゲシの旺盛な繁殖力の正体です。

除草して放置しているのはNG

草を刈ったからといって安心するのは早いです。そのまま放置していると、いずれ種が飛散します。翌年にはまた同じ場所に大量に生えてくることでしょう。

刈ったあとには確実に処分する必要があります。