アルバイトによる悪質な行為がたびたび問題になっています。飲食店の従業員が食品に不衛生な行為をして、さらにそれをスマホで撮影します。そしてTwitterなどのSNSに公開するのです。不快なうえに衛生的にも問題があります。店にとっては大幅なイメージダウンです。
そういった行為は「バイトテロ」と呼ばれています。
見当違いな原因を主張をする人
バイトテロが起きる理由は、賃金が低いことが原因だと主張している人がいます。
確かにアルバイトの賃金は高くはありません。不満を持つ人はいるでしょう。しかし、総務省の統計を見ればこの主張はおかしいことがわかります。
2018年では、パート・アルバイトの人数が男女合わせておよそ「150万人」もいるのです。
国内には150万人ものバイトテロ予備軍が存在することになります。しかし、150万人に対してそれほど多くのバイトテロが起きているでしょうか。
法律で最低賃金が決められている以上、アルバイトが法定外の低賃金で労働をすれば違法になります。アルバイトをするなら誰だろうと条件は同じなのです。
もし賃金が原因だとすれば、年令や性別にかかわらずバイトテロが起きています。しかし、バイトテロを起こしているのは主に学生なのです。
学生がバイトテロを起こす
バイトテロを起こしているのは学生に集中しています。学生以外でバイトテロを起こすのは稀です。
なぜ学生がバイトテロを起こすのでしょうか。
学生は本来働く必要がない
保護者が学費や生活費を負担している場合、学生は働いてお金を稼ぐ必要はありません。アルバイトをしなくても生活ができるし学校にも通えます。経済的には足りているのです。
アルバイトをする理由があるとすれば、小遣いを稼ぐといった緊急性の低いものです。
彼らがアルバイト先で不適切な行為をして解雇されたとしても、経済的には痛くも痒くもありません。せいぜい小遣いが減るだけです。たとえ賠償金を請求されても払うのは親です。
一方、生活のために働いている人は違います。家賃や生活費のためにはお金が必要です。
もし職を失えば生活に支障が出ます。最悪の場合は路頭に迷うことになります。うかつな行為をするわけにはいきません。バイトテロなんて論外です。
これが学生とは大きく違うところです。
バイトテロは学生を雇っていることが原因
バイトテロが起きるのは、本来は就労の必要がない学生を雇っていることが原因です。
すべての学生が問題を起こすわけではありません。真面目に働いている人が大半です。しかし、極一部とはいえ圧倒的に学生がバイトテロを起こしているのが現実です。
彼らは経済的に必要があって働くわけではありません。働いても働かなくてもいいので、職を失っても困りません。危機感は皆無です。
バイトテロを起こしている連中の姿を見てください。完全に遊び感覚で行っています。就労をしているという自覚はまったくありません。そんな人間を雇っていれば、不祥事を起こすのは当然です。
危機感がないのは雇用側も同様です。自分たちがまるで被害者のように振る舞っていますが、原因の一端は彼らにもあるのです。