使い捨てマスクは基本的に一度使えば処分されます。再利用するということはまずありません。
しかしどうしても再利用しなければならない状況が起きたら?
使用済みのものを再び使うことはできるのでしょうか。
目次
使い捨てマスクは再利用可能
使い捨てマスクでも破れたりヒモが切れていなければ再び使うことは可能です。
一般的にはポリエステルなどの丈夫な化学繊維で作らています。簡単に使用不能になることはありません。
ただし一度使ったマスクは雑菌が繁殖していてしていて不衛生です。そのまま再利用するには適しません。
再び使うためにはクリーニングの必要があります。
使い捨てマスクをクリーニングする方法
マスクをクリーニングする方法はいくつか考えられます。
単純に洗えばいいというわけではありません。適切な方法でクリーニングする必要があります。
・洗剤で洗濯 ×
・熱湯消毒 △
・アルコール消毒 ○
・酸素系漂白剤で消毒 ◎
洗剤で洗濯 おすすめ度 ×
衣類とは違い使い捨てマスクを洗剤で洗濯をするのは適しません。洗剤程度では殺菌しきれないからです。
洗濯機を使うのは危険です。洗濯槽内部は衛生的とはいえません。かえってマスクが汚染される危険があります。
手洗いで洗濯するにしても殺菌効果はあまり期待できません。
熱湯消毒 おすすめ度 △
100℃の熱湯を使用すれば高い殺菌効果が期待できます。大抵の病原菌は殺菌が可能です。
しかしマスクのヒモに使用されているポリウレタンが劣化する可能性があります。100℃の熱湯に耐えられず切れてしまうかもしれません。
ヒモが駄目になってはマスクは使用不能です。あまりおすすめはできません。
アルコール消毒 ○
アルコールなら確実に殺菌できるでしょう。
しかし確実にマスクを消毒できる量のアルコールを消費するのは経済的ではありません。
応急処置としてスプレーを使用するというのなら効果的かもしれません。
どうしても必要なときを除いて他の手段を考えたほうがいいです。
酸素系漂白剤で消毒 ◎
漂白剤は低コストで効率よく消毒が可能です。強力な酸化力で有機物は破壊されます。ウィルスも細菌も除去できます。
マスクの消毒に適した漂白剤は「酸素系漂白剤」です。
塩素系漂白剤のように塩素が残留する心配もありません。たとえ酸素系漂白剤が残留していても人体への害はほとんどありません。さらに時間経過で分解されていきます。
酸素系漂白剤は「粉末(過炭酸ナトリウム)」と「液体(オキシドール)」の2種類がありますが、どちらでも有効です。
衣類の漂白にも適しているのでマスクのクリーニングには申し分ありません。
もし塩素系漂白剤で消毒する場合は、漂白後に十分にすすぎを行って塩素を除去してください。
酸素系漂白剤でマスクのクリーニングをする方法
用意するもの
・再利用するマスク
・酸素系漂白剤(粉末・液体)
・適当なサイズの容器
・40℃のお湯
※漂白剤は用法・用量を守って使用してください。
適当なサイズの容器にマスクを入れる

マスクを広げて容器に入れます。
丸めたり折りたたんでいると漂白効果が出にくくなります。しっかり広げましょう。
酸素系漂白剤を入れる

漂白剤を入れます。画像は粉末のものを使用しています。
通常はマスクが激しく汚れることはないので漂白剤を大量に入れる必要はありません。
お湯を入れる

マスクが浸るまでお湯を入れます。
酸素系漂白剤を反応させるために必ず「お湯」を入れてください。温度は「40℃」が適しています。
15~30分放置する

保温効果を高めるためにフタをします。
漂白する時間は「15~30分」です。そのまま放置しましょう。
漂白が終わったらすすいで乾かす
漂白が終わったら水ですすいで漂白剤を落とします。しっかり水を切ります。
屋外に干すと「PM2.5」や「花粉」が付着します。室内で乾燥させましょう。
おわりに
使い捨てマスクだからといって再利用ができないというわけではありません。適切な方法で使えば十分に可能です。
マスクが不足して困っている場合は試してみるといいかもしれません。