SeagateのHDDは本当に故障しやすいのか

SeagateのHDDは故障しやすいというイメージを持っている人が結構多いのではないでしょうか。サーチエンジンで「Seagate HDD」と検索すると、検索候補には「壊れやすい」「故障率」といったものが表示されます。それだけ故障しやすいと思われているのです。

その一方で故障したことがないという人もいます。真逆のイメージを持つ人が混在してるのです。実際のところ故障しやすいのかしづらいのかどちらなのでしょうか。

Backblaze社が公開している故障率を参考にする

Backblaze社はクラウドサーバーを運営している企業です。自社サーバーの運用情報をウェブサイトで公開しています。そこでサーバーに使用されているHDDの故障率を見ることができます。
https://www.backblaze.com/blog/

サーバー用途なので個人レベルではあまり使わない大容量ばかりですがある程度の参考になるかと思われます。

やっぱりSeagateの故障率は高め

Backblaze社のサーバーで使用されているHDDは主にSeagateとHGST、東芝です。

HGSTの故障率は基本的に1%以下と低いことがわかります。

Seagateの故障率はHGSTに比べると若干高めで1%を超える機種がよくあります。それでも劇的に故障しやすいというわけではありません。

ではなぜSeagateのHDDが故障しやすいというイメージを持たれているのでしょうか。

Seagateには故障率の高い機種が存在する

SeagateのHDDには一部ですが故障しやすい機種が存在します。2%以下なら個体差の範疇ですが5%程度になるとだいぶ高いといえます。

中には明らかに欠陥レベルの機種も存在します。数年前には「ST3000DM001」の故障率の高さが話題になりました。運用期間が1年程度で故障が続出していました。

Seagateにはたびたびこういった問題のある機種が存在します。そのため悪いイメージを持つユーザーが多いのです。

Backblaze社のサイトの情報から故障率をピックアップしてみる

Backblaze社が公開している情報をみるとSeagateは明らかに故障率の高い機種が存在していることがわかります。当記事で故障率をピックアップしてみます。参照した期間は「2018~2021年6月」までです。

実際は稼働時間も考慮しなければなりませんが単純にサイトに表記されている数字のみをみています。故障した機種の稼働時間はおおよそ1年程度のようです。時期によって故障率の違うデータがある場合は高い方をピックアップしています。

【参照した記事】
Backblaze Drive Stats for Q2 2021
Backblaze Drive Stats for Q1 2021
Backblaze Hard Drive Stats for 2020
Backblaze Hard Drive Stats for 2019
Backblaze Hard Drive Stats for 2018

故障率の高い機種

個体差の範疇を超えて故障率の高い機種です。なるべく使用は避けたほうがいいでしょう。

機種 容量 故障率
ST14000NM0138 14TB 5.55%
ST18000NM00J 18TB (計算違い?)12.54%
ST12000NM0007 12TB 3.32%

※ST18000NM00Jの故障率は12.54%とかなり高めですがサイトのデータは60台中の2台が故障と表記されています。計算すると故障率は3.33%です。計算方法が違うのかもしれませんがいずれにしても高めです。

故障率が若干高い機種

故障率が2%を超える機種です。故障しやすいというほどではありませんが避けたほうが精神衛生上よさそうです。

機種 容量 故障率
ST12000NM0007 12TB 2.06%
ST10000NM0086 10TB 2.03%
ST14000NM0138 14TB 2.43%
ST4000DM000 4TB 2.13%

故障率の低い機種

SeagateのHDDは多くが故障率1%を超えています。そんな中で比較的故障率の低い1%以下の機種をピックアップしてみます。

機種 容量 故障率
ST10000NM0086 10TB 1.00%
ST12000NM0008 12TB 0.91%
ST16000NM001G 16TB 0.67%
ST12000NM001G 12TB 0.84%
ST6000DX000 6TB 0.98%
ST8000DM002 8TB 0.94%
ST8000NM0055 8TB 0.88%

故障率の低い機種でも基本的には1%弱といった感じです。HGSTのように0.5%を下回る機種はありません。

もっとも故障率が低かったのは「ST16000NM001G」の「0.67%」でした。

Seagate以外で故障しづらいHDDを選ぶには?

一般的にHDDの寿命は3~5年程度といわれています。実際のところ故障しづらい機種なら7、8年程度は十分に持ちます。

現在のところ故障しづらいHDDは
・HGST
・Western Digital
のふたつのブランドです。HGSTはWestern Digitalの傘下になっているので実質WDですが品質ではWDブランドに比べて若干上です。

故障しづらいブランドはダントツでHGSTです。しかし一般ユーザーには入手しづらくなっています。

WDで故障しづらいのは上位モデルです。
・WD Red Pro
・WD Black
・WD Gold

いずれのモデルも保証期間が5年と下位モデルの3年よりも長めに設定されています。価格は割高ですが信頼性には代えられません。さらにCMR方式は上位モデルのみになっているので、ますます下位モデルを選ぶ理由が減ります。

これらのブランドを使用すれば故障するリスクをだいぶ減らすことがきるでしょう。

おわりに

SeagateのHDDが故障しやすいというのは部分的には正解です。しかしすべての機種が故障しやすいわけではありません。ハズレでなければ当たりといった感じです。

故障しづらいHDDを求めるのならHGSTかWDの上位モデルを選ぶのが確実です。

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