検索エンジンといえばGoogleですね。「ググる」という言葉があるほど検索エンジンの代名詞となっています。
日本ではYahooのシェアもありますが現在のYahoo JapanはGoogleの検索エンジンが使用されているため実質Googleです。
日本だけではなく世界規模でGoogle一強という状況になっています。
目次
世界的にBingのシェアが上昇中
Bingはマイクロソフト社の検索エンジンです。世界的なIT企業が運営しているとはいえ知名度はいまいちです。
特にスマホユーザーだとまったく知らないという人もいます。スマホの検索エンジンはほぼGoogle一択という状況です。
ところがパソコンでは様子が変わってきます。
日本ではパソコンユーザーのBingのシェアが1割もある
日本ではスマホの検索エンジンにおけるGoogleのシェアが99%に達しています。やはり圧倒的です。Bingは1%以下なのであってないようなものです。
ところがパソコンになると検索エンジンのシェアがガラッと変わります。
パソコンではBingのシェアが11%もあり、Googleは88%に下がります。
参考サイト:検索エンジンのPCシェア、日本ではGoogleが減少しBingが増加【2020年2月・アウンコンサルティング調べ】 | Web担当者Forum
WindowsでIEやMS Edgeを使用しているとデフォルトの検索エンジンがBingに設定されています。そういったユーザーがBingのシェアを上昇させています。
アメリカではBingが強い
アメリカではBingのシェアがだいぶ上がります。パソコンが17%、モバイルが4%と日本に比べておよそ2倍もあります。
単にIEやEdgeのデフォルトブラウザーだからというわけではなさそうです。モバイルで4%もあることを考えると、あえてBingを使用しているユーザーがいると考えられます。
GoogleアップデートでBingが有利に?
2020年5月にGoogleのアップデートが行われました。これにより検索順位が大きく変動しました。
企業のサイトが上位表示され個人サイトは大きな影響を受けました。検索順位が大幅に下がったサイトが多発しました。
情報の信頼性を高めるための結果ですが検索意図に関わらず企業ばかりが上位表示されます。ユーザーの利便性が上がっているとは言いがたい状況です。
特にやたらとショッピングサイトが上位表示されるのは検索精度の低下につながります。買い物に行ったら店員が寄ってきてあれこれと商品を勧めてくるような状況です。求めてもいないものを勧められても困ります。
こういった状況では検索エンジンとしての機能が低下していると言わざるをえません。
今後は普通の検索エンジンが求められるかもしれない
Googleの検索結果が大きく変わった一方でBingは良くも悪くも普通です。淡々と検索意図に従った結果が表示されます。
検索エンジンが高度なアルゴリズムを持つかどうかはユーザーにとって重要ではありません。求める結果が表示されるのが一番なのです。
マイクロソフトは広告収入に依存していないのでそれが強みになっているのかもしれません。企業に忖度する必要がないからです。
現在のような状況が続くと検索エンジンの利用者がBingに流れる可能性が考えられます。
Bingを使用した感想
個人的にはBingを使用することがあります。Googleと併用することで検索結果を補完することができます。
Bingはロングテールキーワードに強い
2つ以上のキーワードを組み合わせたロングテールキーワードではGoogleに比べて検索精度が高いように感じます。10位あたりまでは大差ありませんが、それ以降になるとGoogleは無関係な情報が増えてきます。Bingは比較的キーワードに従った結果を表示します。それでもせいぜい30位あたりまでですが。
細かい部分ではBingでも高品質な検索結果を期待することができます。
画像検索はいまいち
画像検索はいまいちです。ワードによっては検索意図がまったく反映されません。
例えば「ワロタ」で画像検索をすると、Googleでは銀河英雄伝説の登場人物である「ハイドリッヒ・ラング」が出てきます。ネットで使われているスラングに関連してヒットしているのです。かなり偏った検索意図ですがしっかり反映されています。
一方、Bingではラングが出てきません。これはこれでまったく無関係ではないのでしょうが、ここはラングに出てきてほしいところです。こういう細かい部分についてBingはまだ弱いようです。
おわりに
Bingのシェアは低い状況ですが劣っているわけではありません。ただ単にGoogleが圧倒しているだけです。
マイクロソフトは巨大企業ですがどんな分野でも圧倒できるわけではありません。それはGoogleでも同様です。
検索エンジンも将来的にどうなるかは誰にもわかりません。今後はBingが進化してシェアを伸ばすかもしれません。新しい検索エンジンが台頭してくるかもしれません。
Googleの検索結果に満足できないときはBingを試してみるといいかもしれません。