ブラウザのキャッシュの設定はどうしていますか。
特に意識せずにデフォルト設定のまま使っているのではないでしょうか。
ウェブサイトを閲覧しているとキャッシュファイル(一時ファイル)がどんどん溜まっていきます。
特に動画を視聴すると、キャッシュフォルダには大量のキャッシュが書き込まれます。
YouTubeで、とあるユーチューバーさんの動画を視聴したところ、20分の動画でキャッシュが160MB増加しました。
長時間動画をすればそれだけキャッシュは増えていき、1日で1GBに達する場合もあります。
今どきのHDDやSSDなら容量的には大したことはありません。
しかし、ブラウザキャッシュのような保存しておく必要のないデータを書き込むことで、ドライブを消耗させるメリットはありません。
メモリに余裕がある場合はRAMディスク
パソコンのメモリを8GB以上搭載しているなら、容量にだいぶ余裕があるのではないでしょうか。
そんな場合にはRAMディスクの使用をおすすめします。
キャッシュフォルダにRAMディクスを使うことで、ブラウジングの高速化と共にドライブへの書き込みを減らすことができます。
RAMディスクを導入する方法はこちら
キャッシュフォルダの変更方法
※説明はWindows版です。
Google Chrome
Google Chrome にはキャッシュフォルダを変更する設定項目がありません。
ショートカットに起動オプションを設定してキャッシュフォルダを変更することができます。
設定方法
デスクトップに作成されているショートカットを使用します。
ない場合はデスクトップにショートカットを作成します。
ショートカットを右クリックして「プロパティ」を選択します。
デフォルトではリンク先の項目が
“C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe”
になっています。
リンク先の項目の末尾に、「 –disk-cache-dir=”キャッシュフォルダのパス“」を追加します。
※スペースも含めます。
キャッシュフォルダのパスの例
「Z」ドライブの「Chrome_Cache」をキャッシュフォルダに指定する場合は、
「 –disk-cache-dir=”Z:\Chrome_Cache“」と入力します。
入力ができたら、「OK」をクリックして編集を終了します。
ショートカットから Google Chrome 実行すると、指定されたパスにキャッシュフォルダが作成されて使用されます。
Internet Explorer
※説明は Internet Explorer 11 のものです。
ツール(歯車のアイコン) → インターネットオプション をクリックします。
全般 → 閲覧の履歴:設定をクリックします。
インターネット一時ファイル → フォルダーの移動 をクリックします。
RAMディスクを作成したドライブを選択します。
「OK」をクリックしていきインターネットオプションを終了します。
ログオフのメッセージが出るので「はい」をクリックしてログオフします。
Mozilla Firefox
アドレスバーに「about:config」と入力します。
アドレスバーの「→」のアイコンをクリックするか、キーボードの「エンター」を押します。
設定エディターが起動するので、適当な場所を右クリックします。
新規作成 → 文字列 を選択します。
「browser.cache.disk.parent_directory」と入力して「OK」をクリックします。
キャッシュフォルダのパスを入力します。
※この例では、「Z」ドライブの「firefox_cache」というフォルダを指定して「Z:\firefox_cache」とパスを入力しています。
入力したら「OK」をクリックします。
Firefoxを再起動します。