あなたは暗がりでライトを手にしています。
ライトの光は、近くを明るく照らす一方で遠くに行くほど薄暗くなります。
しかし、遠く離れた場所のライトの光はあなたから見えています。

光は遠くに行くほど弱まるはずなのに、なぜ遠くからの光は見えるのでしょうか。
光は粒子の性質を持っている
20メートル離れた場所から誰かがあなたにボールを投げました。あなたにボールが届けばキャッチすることができます。
次に相手は100メートル先からボールを投げます。だいぶ離れているので、あなたがキャッチできるボールの数は数個に1つとなりました。
しかし、ボールが1つでも届けばあなたはキャッチすることができます。
では、例えば相手が100光年離れた場所からボールを投げたら?
大半はあなたに届きませんが、わずかに届くことがあります。
1つでもボールが届けば、あなたはキャッチすることができます。
光も同様です。
光は「粒子」の性質を持っています。粒子はボールのようなものです。
そのため、何百光年や何千光年離れていようと光が地球に届けば観測することができるのです。
光は波の性質を持っている
光は粒子の性質を持っている一方で「波」の性質を持っています。
ライトの光は遠くにいくほど弱まります。光は波の性質を持っているからです。
波の性質のひとつとして「回折(かいせつ)」があります。回折とは回り込むという意味です。
光が回折するとどうなるのか?
光があれば影ができますね。影をよく見てください、境界がぼやけているのが分かります。光が回折したために影がぼやけているのです。
光が波の性質を持っている証拠です。