いいものが売れるとは限らないというのは嘘 最後は品質が勝つ

いいものが売れるとは限らない。よく言われますね。特に日本製品は過剰品質だと指摘されがちです。

しかし本当にそうなのでしょうか。むやみにコストが上がるのは歓迎できませんが高品質だから困るということはないからです。

スマホは日本製素材で作られている

「日本は技術力で落ちぶれた」「他国に抜かれた」だのと言われています。確かに低コストで製造できる分野は他国にシェアを取られています。

しかし実際のところ他国で作られているハイテク製品でさえ素材は日本に依存しています。一例をあげると半導体製品の製造に必須なフォトレジストは日本企業が9割のシェアを持っています。ほぼ独占状態です。

高品質な日本製素材はハイテク製品には不可欠です。もし日本製素材なしで製造しようとすれば歩留まりや輸送コストが悪化し競争力を失います。

昔のノートパソコンは高額なわりに液晶モニタの解像度が低く処理速度も高くありませんでした。もし日本製素材がなければ現在のスマホもそんなレベルになっていたかもしれません。高性能なスマホが比較的安価で買えるのも日本製素材があるからです。

スマホに限らずあらゆるハイテク製品は日本製品の恩恵を受けています。



ベトナムでは日本製バイクがシェア奪還

ベトナムは庶民の移動手段としてバイクが広く普及しています。

ラッシュアワーに大量のバイクが走行している風景をニュースなどで見たことがあるかもしれません。ベトナム人の生活にバイクは不可欠です。

かつてベトナムでは日本製バイクが普及していました。

ところが1990年代から中国メーカーが参入し始めます。日本製に比べて安価なためシェアを取りました。

しかしそれも長くは続きませんでした。中国製バイクは日本製に比べると質が高くなかったのです。どんなに価格で有利でもすぐに故障しては使えません。足代わりとして使用しているものならなおさらです。

日本企業もベトナム向けに価格を抑えた製品を開発し攻勢に出ます。その結果、シェアを巻き返すことに成功します。ベトナムでは「ホンダ」がバイクの代名詞になっています。それだけ日本製品が普及した証拠です。

結局、どんな国でも価格だけでは大した強みにはなれません。品質が求められるのです。

なぜ日本が落ちぶれたと言われているのか

なぜ日本が技術力で落ちぶれただの言われているのでしょうか。DRAMや液晶パネルなどのシェアが他国に奪われているからです。

しかしそういった製品は日本製素材で作られています。日本製品なしに製造することはほぼ不可能です。

人件費の安い国でも素材を作ることは可能です。しかし質が下がります。その結果、歩留まりが悪化しコストが上がります。結果的に日本製素材に頼らざるをえない状況です。

そんな現実を知らずに表面だけを見て「落ちぶれた」だの言っているのです。テレビや新聞で報道しないのも原因のひとつです。日本製品を利用しながら日本が落ちぶれただの主張するのはナンセンスです。

他国で製造したDRAMや液晶パネルが売れるということは日本製品が売れているのと同じことなのです。なにも落ちぶれてはいません。



おわりに

いいものが売れるとは限らないのは確かです。需要を無視していては売れません。だからといって安物が売れるというわけでもありません。

低品質なものはすぐに壊れて買い替えたり修理などにコストがかさみます。結果的に高くつくつきます。低品質で困ることはあっても高品質で困ることはないのです。

ベトナムでは日本製バイクがシェアを巻き返しました。いいものが求められるのはどんな国でも同じです。最後は品質が勝つのです。