パソコンのスペックがよくわからない。購入しようとしてもなにを選べばいいのかわからない。
こんな経験がありませんか?
パソコンは多種多様な機種が存在します。CPUやストレージの組み合わせは膨大です。価格の目安もわかりません。パソコンについて詳しくない人間にとっては混乱するばかりです。
この記事ではパソコンを購入する際にチェックする点や価格の目安などについてまとめていきます。
パソコンの主なスペック

パソコンのスペックではいくつかチェックするポイントがあります。
どんなパーツが使用されているかを確認することでパソコンのスペックや価格を判断することができます。
パソコンの主な項目
・CPU
・メモリ
・グラフィックボード
・ストレージ
・イーサネット
・無線LAN
・Bluetooth
・光学ドライブ
CPU
価格の目安:1万円~
CPU(シーピーユー)はパソコンの心臓部と呼ばれるパーツです。搭載されているCPUによってパソコンの性能が大きく変わります。
基本的に高速なCPUを搭載しているほどハイスペックなパソコンといえます。その分高額になります。
CPUでチェックするポイント
・処理速度
・価格
CPUは単純に速ければいいというわけではありません。価格と性能のバランスを考慮する必要があります。
ハイエンドなCPUは価格が割高に設定されています。コストパフォーマンスはよくありません。
2020年現在の一般的なCPUの目安
CPUは消費電力が高い
消費電力には注意が必要です。処理速度の速いCPUほど大量に電気を消費します。消費電力に比例して発熱も大きくなります。CPUを冷却するための「ヒートシンク」が巨大になるため使い勝手が悪くなる場合があります。
特にノートパソコンではバッテリーの持ちが悪くなったり排熱の問題が起きやすくなります。
一番おすすめなのはほどほどのスペックのCPUです。
メモリ
価格の目安:(8GB)5000円~
パソコンを使うえでメモリは使い勝手を大きく左右するパーツです。
メモリはパソコンにとっての「作業スペース」です。低価格化が進んでいるので大容量を搭載するのが一般的になりました。それでもローエンドのパソコンは容量が削られがちです。
メモリが不足しているとパソコンの処理が大きく低下します。コストのためにメモリを削るというのは避けなければなりません。
足りないのは困りますが多ければいいというわけではありません。やみくもに何十GBも搭載したからといって高速化するわけではありません。金の無駄になるだけです。適切な容量を搭載する必要があります。
Windows10は最低4GB必要
Windows10(64bit版)を実用レベルで使うための最低限の容量は「4GB」です。ちなみに32bit版の上限は4GBです。
今どきのパソコンなら4GBは搭載しています。これだけあればネットの閲覧やエクセル・ワード程度なら不足はありません。
古いノートパソコンでは搭載メモリが「2GB」という場合がありますが、はっきり言って使い物になりません。
メモリが不足しているとWindowsはストレージ上の「一時ファイル」を使用します。処理速度は劇的に遅くなります。業務で使っているなら時間を無駄にして損失を被るレベルです。
Windows10では8GBが望ましい
Windows10(64bit版)はできることなら「8GB」は搭載したいところです。これだけあれば不足することはまずありません。価格もあまり高くはないので、できるだけ8GBを搭載するようにしましょう。
グラフィックボード
価格の目安:1万円~
グラフィックボードはパソコンで処理した情報をモニタに表示する働きをします。
通常はスペックにこだわる必要はありません。乱暴な言い方ですがなんでもいいといえます。
しかし、3Dゲームをやるとなるとグラフィックボードのスペックが重要になります。
ゲームが最低限動けばいというのであればローエンドの製品でも可能です。
ハイスペックが要求されるゲームになると高額なグラフィックボードが必要です。グラフィックボードのみでパソコンが1台買える値段になることもあります。
ストレージ
ストレージはパソコンには必須の装置です。OS(Windows)やソフトをインストールしたりデータを記録するために使用されます。
基本的に大容量であるほど余裕を持って使用できます。しかし容量が増えるほど価格が上がるのでバランスを考慮する必要があります。
一般的なストレージは2種類ある
一般的に使用されているストレージは2種類あります。現在は高速なSSDが主流になりつつあります。
・SSD(高速、容量少)
・HDD(低速、容量大)
どちらも販売価格はだいたい同程度です。違いは容量です。SSDは容量が少なめでHDDは大容量です。
大容量なのでHDDが有利なのかというとそうとはいえません。SSDはアクセス速度が高速という利点があります。ストレージは用途によって選ぶ必要があります。
SSD:Solid State Drive(エスエスディー)
価格の目安:8000円~
現在主流のストレージです。フラッシュメモリを使用した高速アクセスが特徴です。
容量はHDDに比べると少なめです。動画などのデータを大量に記録したいという用途には不向きです。
HDDに比べて容量単価は高めですが低価格化が進んでいます。ドライブ価格は安ければ5000円を切っています。
起動ドライブでは高速なSSDが必須といえます。新品でパソコンを購入する際はできるだけSSD搭載を選びましょう。
HDD:Hard Disk Drive(ハードディスク)
価格の目安:8000円~
大容量のディスクを内蔵した記録装置です。精密機械なため衝撃や振動に弱いという特徴があります。
読み取り速度が速くないためパソコンの起動ドライブには不向きです。
時代遅れになりつつありますが大容量という点では十分なアドバンテージを持っています。SSDに比べると容量単価が低いので使い分けるのが効果的です。
容量が大きいため大量の動画を扱うなどの用途に適しています。
イーサネット
ネットワーク通信を行うための端末です。インターネットやLAN(ラン)に使用します。
今どきのパソコンには「ギガビットイーサネット」が標準搭載されているので特に考える必要はありません。
無線LAN
「Wi-Fi」と呼ばれているものです。スマホなら確実に搭載していますがパソコンでは違います。
また「デスクトップパソコン」と「ノートパソコン」で変わります。
最新のノートパソコンなら確実に搭載されています。
デスクトップパソコンにも搭載されつつありますがすべててではありません。必要な場合はレシーバーを追加することで使用可能になります。
Bluetooth
無線通信のための規格です。
パソコンではワイヤレスのマウスやキーボードに使用します。ヘッドフォンに使用することも可能です。
最新のノートパソコンならほぼ確実に搭載しています。デスクトップパソコンでも搭載されつつあります。
未搭載のパソコンはWi-Fiと同様にレシーバーを追加することで使用可能になります。
光学ドライブ
光学ドライブとはDVDドライブやBDドライブです。
昔は必須といえる装置でしたが廃れつつあります。ソフトウェアのインストールにさえ使用されなくなってきました。
不要と言われがちですがデータのバックアップには有効です。USBメモリへバックアップするのはやめましょう。
パソコンに搭載する場合はDVDドライブではなく大容量の「DB-Rドライブ」をおすすめします。
パソコンのスペックの目安
※この項目は基本的にデスクトップパソコンについて書いています。
パソコンに使用されているパーツからおおよそのグレードを分類することができます。価格も判断可能です。
パソコンのグレードとスペックの一覧
ローエンド | ミドルレンジ | ハイエンド | |
価格 | 5~7万円 | 7~13万円 | 13~20万円 |
CPU | Pentium Celeron Core i3 |
Core i3 Core i5 Core i7 |
Core i7 Core i9 |
メモリ | 4~8GB | 8~16GB | メモリ16GB~ |
ストレージ | SSD:250GB~ HDD:500GB・1TB~ |
SSD:250GB・500GB~ HDD:1TB~ |
SSD:500GB~ HDD:2TB~ |
※一覧はディスプレイの価格を除いています。購入には+1~2万円が必要です。
こんな人におすすめ
ローエンド
とりあえず使えればいい。
価格をなるべく安く抑えたい。
用途はネットを見る程度。
ゲームはやらない。
ミドルレンジ
パソコンを使いこなしたい。
ゲームプレイは可能。
ハイエンド
大量の動画編集やエンコードを行いたい。
レンダリングなどの時間のかかる処理を行いたい。
ハイスペックで3Dゲームをやりたい。
よくわからなければミドルレンジを選ぼう
新規購入する場合は基本的に「ミドルレンジ」を選びましょう。
ローエンドの機種は本当に最低限必要な場合に限ります。後々にスペックに不満を感じて買い替えになればかえって出費がかさみます。まさに安物買いの銭失いです。
ノートパソコンならローエンドでも構いません。ノートパソコンでミドルレンジ以上はスペックに比べて割高になります。あまり勧められません。パソコンを使いこなしたいというのならノートパソコンではなくデスクトップパソコンを選びましょう。
悪質商品に注意

極端にスペックが低いものや高額なものは注意が必要です。
特にノートパソコンではよくあります。低価格なものは安かろう悪かろうです。聞いたこともないようなメーカー製は避けたほうがいいでしょう。
有名メーカーだからといって安心はできません。ハイスペックなノートパソコンは排熱の関係で性能を発揮しきれない場合があります。性能を活かせなければ無駄になります。
悪質ではなくてもノートパソコンは割高なので、どうしても必要でなければデスクトップの購入を勧めます。持ち運びをしないというのならデスクトップ一択です。
パソコンについて詳しく知りたければ価格.comを見よう
パソコンに関する詳細については膨大すぎて記事で扱うのは不可能です。
詳しくはネットを見るのが効果的です。その中でもおすすめなのは「価格.com」です。
ジャンルごとにスペックや価格が掲載されているので参考にすることができます。価格と性能は比例するので価格を見ることでおおよそのグレードを判断できます。レビューを見ると実際に使用した人たちの感想を見ることができます。
おわりに
パソコンのスペックは複雑ですが一度わかればそれほど難しくはありません。時代が変わって新製品が台頭してきても本質的な部分は同じです。
この機会に覚えてみてはどうでしょうか。
コメントを残す